スケッチ!UBC

よーべーせー留学記  ~UBC、バンクーバー、えとせとら~

宿無しシアトルの夜

今回のひとり旅の日程は

シアトル1日、ポートランド2日、バス移動でほぼ1日、の3泊4日。

 

さて、りょーすけ、凄いミスをしてました。

 

 

 

シアトルのホテルとり忘れてました。♨

 

 

 

バスの予約に躍起になりすぎて、そこで疲れてしまったのだ。ばかだ。

シアトル発ポートランド行きのバスは2日目の朝7時半発。

1日目の夜、シアトルでの一夜、どうしよう。

 

まぁなんとかなるだろうってことでそのままバンクーバーからシアトルへ。

シアトルのバス駅が終日空いてるでしょうと思いきや

夜の12時に閉まることが発覚し、そこには滞在できないとのこと。

そんなら24時間営業のお店をば…って探したもののダウンタウンではなかなか見つからない。

シアトルは眠りにつくのが早い街なのか、カフェなりご飯屋なりの閉店時間が結構早いものが多かった。

「一応」、目星をつけつつ夜をむかえた…。

 

 

 

さて、前回の記事の終わりは

Sky View Observatoryを堪能した後の、そのビルの地上階。

 

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最悪なことに降りてきたら結構な勢いで雨が降っていた。

 

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屋内で雨が弱まるのをまつ人々。

このビルは展望階こそあるが普通にオフィスビルで、従業員らしき人々が忙しそうに行き来している。

そこに混じるエセバックパッカー。

誰も気に留めてない感じだったから、

これ、粘れるんじゃね?

と目論む宿無しバックパッカー。

 

ロビーのソファみたいなところでそれっぽくしてたら

それっぽくうつるのか誰も何も言わない。

行ける気がしてきた。

 

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・・・・。

雨宿りのつもりが、結構居座っている宿無しバックパッカー。

なにせバンクーバーをでる際、

深夜2時に寮をでて、

バンクーバーのバス駅が空くのが5時からだとバス駅に着いてから知って2時間近くのTim Hortonで粘ったという前夜だったため

究極に眠い。

 

そのままロビーのソファで

気づいたら眠りに落ちていた。。。

 

 

 

 

 

と、突然声かけられる。

 

May I help you?

 

受付の兄ちゃんだろうか。

プーチン大統領にめちゃくちゃ似てたのでプーチンと呼ぼう。

 

プーチンの言葉は字面的には優しいものだろうが、

その眼光は軽く数千人殺してるそれだった。

もういかにも不審者を扱う目だった。やっば。

 

 

ここで機転をきかせる宿無しバックパッカー。

 

僕:あ、いま何時ですか?

 

プ:1じ半だが?

 

僕:え…1時半!?1時半!?!?まじですか!!!!!!(ここ超、大袈裟)

いやー私観光客なんですがね、さきほど展望台で景色を楽しみましてね、20時までね、ええ。降りてきたらザンザン雨降っちゃってるじゃないですか!いやー。参ったなー、雨、いやだなーってこう思ったわけですよ。で、雨、弱まんないかなーて、弱まんないかなーってことでね、ここでちょっと待ってみようってことにしたんですよ、ええ。そしたらもうね、今朝の早起きがいけなかった。くらーってね、眠りに落ちちゃってね。いや参った!!日付越えちゃった!!いや参った!!あっははは・・・・

 

 

 

 

 

 

目が全く笑わないプーチン。

 

やばい。

 

 

 

想定ではここで、

 

まっじかよベイベーそれは災難だったなベイベー

今出歩くのは危険だからここのソファで一晩寝てけよベイベー

 

ってなるはずだったんだが、

もう数千人ヤッてる眼光に全く揺らぎがなさすぎてやばい。

 

 

僕:…もちょっといちゃだめですか?

プ:でてけ。

 

 

殺されずにはすんだが

つご6時間の粘りも実らず深夜1時半に追い出されてしまった。

雨こそ弱まっていたが、さて困った。

 

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サイクルで徘徊

 

とりあえず次の一手は24時間営業のカフェを探すこと。

しかしそれらのカフェ、例外なく今いるところから遠い。

そして、仮に今そういったカフェに入れたとして、「居座れる」とは限らない。

多少時間をつぶさなければならない。

 

とにもかくにも歩かなければ、ということで歩く。

 

ご想像通りの展開だが、深夜のシアトル、

 

結構怖い。

 

 

明らかにやばそうな奴らが徘徊している。ひとり歩きは多分危険。

前方にクリーチャーを見つけたらとりあえずその道を進むのはあきらめる、といった具合でダンジョン制圧みたいな感覚で歩みを進めなければならない。

 

 

そこで。宿無しバックパッカーは切り札を持ち出す。

 

そう、前記事で登場した24時間使い放題の自転車だ。

 

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自転車にのっていればそういったクリーチャーに襲われるリスクは格段に下がる。

万一なんかあってもスピードで振り切れる。

さらに、自転車こげば熱が生まれるので寒さもしのげる。

そして効率的に24時間営業のカフェを探せる。

 

我ながらあっぱれな戦略だ。()

 

 

こうして、30分ごとにスポットを見つけては自転車の時間をチャージするといった具合の大冒険が始まった。

 

あるスポットにはクリーチャーがうろうろしてたので乗り捨てができなかったり

クレカ使用で開錠するためクリーチャーが後ろに潜んでいないか細心の注意を払いながらレンタルしたり

もうとかくやばい動きしてるクリーチャーをはねそうになったり

夜のスペースニードルがとても幻想的だったりと

いろいろあったナイトサイクルであった。

 

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そしてお目当てのカフェについたのが2時半。が。

 

その実、なんかいかついバーだった。

 

なんか店柄が怖すぎて入れたもんじゃない。

 

 

こうしてナイトサイクルは続行。()

 

自転車のタイムリミットを気にしつつ

増加する一方のクリーチャーをよけつつ

24時間営業の何かを追い求めつつ

終わりのないチャリ旅はなかなかしんどい。

 

そして!!!!

ついに!!!!!!

みつけました!!!!!!24時間オープンのSUBWAYでございます!!!!!

 

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自転車のスポットから結構遠かったのでとりあえず自転車を返し

猛ダッシュでかけこむ。

勝った・・・!(夜神月)

 

が。

SUBWAYも寒さこそしのげるし

腰かけることこそできるけど

全く安全ではなかった。

2時間の滞在の中でクリーチャー5体くらいが店に入ってくる。

 

金をねだられたり

ファッキンファッキン言われたり

店内の椅子を散々荒らされたり。

 

そんななかでも

一貫して塩対応の店員さん。

 

 

ぼく:・・・いつもこんな?

店員:うん。場所が場所だし時間が時間だから。

 

 

お疲れ様です。すげぇわこの肝すわったかんじ。

 

かくいう僕もここで2時間勉強してるフリしながら寝落ちしてを繰り返していたので

同列なのかもしれない。

 

そしてAM5時。

その塩対応店員さんにとうとう追い出されました。

 

なんでも、1人の客に対して許せる滞在時間というのがあり、それをオーバーすると

監視カメラごしにオーナーにぶち切れられるらしい。

 

そして朝方のサイクリングふたたび。

とはいってもそこそこ明るくはなっていたのでまぁ。

クリーチャーにもSUBWAYの2時間で耐性がついたのか

バス出発までの2時間半は気持ちよく(?)サイクリングしました。

こちら朝方のSpace Needle

 

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と、Waterfront

 

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宿無しシアトルの一夜はわりとこのひとり旅のハイライト。

無事生き延びたうえで、次の目的地、ポートランドへ向かう。