スケッチ!UBC

よーべーせー留学記  ~UBC、バンクーバー、えとせとら~

誕生日パーティを「主催」してみた

日本人と誕生日

 

誕生日というのは難しいものである。

 

なにがって、「アピールのさじ加減」が、である。

謙虚でつつしみ深い日本人にとってはなおさらである。

 

誕生日アピールは

しすぎると

うわコイツ祝って欲しい感ムンムンじゃんうっゎーウケるー

みたいに思われる恐れがあるし、

かといって全くしないでいると

本当に何事もなく過ぎ去ってしまう恐れがある。

 

そして当然、誰もが祝ってもらいたいのだ。素敵な1日にしたいのだ。そりゃ当然、1年で最も自分が輝く日なのだから。

 

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このアピールのバランスに苦渋の挙句、日本の誕生日は概してこんな感じである、と僕は思う。

 

 ・・・・・・・

 

誕生日人

「あーーーあぁーーー。

来週誕生日なのにテストとか萎える~(チラッ)

せっかくの誕生日なのにまぢ多忙なんだけど~(チラッ)

ほんと変なタイミングよなぁぁ(チラッチラッ)」

 

\言外の圧力/

 

 

友人A

(みてこのツイート、来週○○の誕生日じゃん!)

友人B

(ほんとだ!なんか企画しよ!!)

 

ケーキ用意~カード用意~

 

 

当日

 

友人AB

「おったんじょうびおめでとー!!!!」

\決まった!!!!サプライズ!!!!!/

 

誕生日人

「えぇぇーー!!!ほんとびっくりぃぃいいい!!!!(●´ω`●)こんなんしてくれるなんて思ってなかったぁぁぁああ(とんだハッタリ)ほんと嬉しいありがとぉぉぉ!!!(#^.^#)(#^.^#)(#^.^#)」

 

めでたしめでたし。

 

 

 ・・・・・・・・・

 

 

といった出来レースが結構多い。

…なんか揶揄してるみたいな書き方になってしまったが、笑 2割揶揄の8割賞賛です。

 

僕自身サプライズをしかけるワクワク感は大好きだし仕掛けられると本当に嬉しいし、

なんというか言外のやりとりという日本らしい奥ゆかしさのある良い出来レースだなってことで

この文化は非常に面白いと思う。

結果とってもいい空気になるんだからいいじゃない!!やっぱお祝いっていいものだ(*^^*)

 

 

 

 

あ、ちなみに。

来年から、恵方巻をほおばるとき、豆をぶちまけるとき、そんなときに

少しでいいです、僕のことをふっと思い出してください。

なんでって?深い意味はないです。ですが。

 

恵方巻、ときたら僕。

鬼は外、ときたら僕。

福は内、ときたら僕。なんなら福=僕。

 

僕のこと、ふっと、

ふっとでいいから、

思い出してください。

 

 

 

 

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・・・で。話を戻すと。こちらの誕生日

 

 

こっちに来てびっくりしたのが、

 

自身で自身のバースデーパーティを企画する人が本当に多いのである。

 

こっちに来たての9月にパーティに呼ばれたときは軽いカルチャーショックだった。

あ、自分でやっちゃうのね、って感じ。

 

さきの奥ゆかしさとはある意味真反対だし、

こんなん日本でやったらもう御法度ものである。「祝ってアピール」どころじゃなくぬけぬけと企画しちゃってるんだから!!

 

 

…と思ってたら、これが案外とっても素晴らしく楽しい。

誕生日マンは主催者ということでデンと構えているし、呼ばれたみんなもむしろ

Thank you for inviting me♪ って感じて大いに楽しみつつ

結局のところお祝いムードは健在。

片意地はってサプライズ待ちするよりも、ある意味気は楽なのかな、って。

そして主催が主催なので規模が全然違うのだ。

 

 

自身が主役になれる会、自身にスポットライトがあたる会って

誕生の瞬間と結婚式と葬式、ぐらいだと聞いたことがある。

 

そして最初のは当人は全く無自覚だし(「へその緒」もとれたてだし)

最後のはもはや自身は蚊帳の外。てゆかこの世の外。寿司食べられない。そもそも祝いじゃない。死んどる。

入卒業や成人式は団体だから除く。

あとはうーん、歓迎会とか送別会とか?

 

そう考えると、誕生日という機会に会を主催することの意義はとっても大きい。

 

 

カナダでしかできないことをやって帰ろう!って考えたとき、

「自身のバースデーパーティの企画」、というものを思い立った。

当然、こんなことこっ恥ずかしくて日本ではできない。最初で最後のチャンスかもしれない。

 

よし、やってみよう!

 

 

主催のドキドキ

 

自身で主催するっていうだけあって、

自身のやりたいようにできちゃうのが「自己主催型バースデー」の特徴。

 

お店の選定も自分のお気に入りの場所で。

http://wolfandhound.ca/

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ここは尊敬する先輩のバースデーが開かれた場所でもあり

実際僕も年始に利用したのだが雰囲気は折り紙付き。

(なお扁桃炎で喋ることができなかったため予約はアウトソース。感謝してもしきれない。)

 

 

 

 

ただ、主催するってのはそれだけの責任を伴うわけで。

 

これがね、

いろいろ考えるんですね。

 

テスト前だけど大丈夫かな、とか

休日と平日どっちがいいかな、とか

ダウンタウンの方がお店は多いけどちょっと遠いよな、とか

招待に際して1人になってしまう人をつくってはいけないな、とか

そもそもスペース大丈夫かな、とか

時間設定どうしようかな、とか

 

9月に招待してくれた友人のバースデーが僕の中では本当に理想形だったので

彼にもいろいろとアドバイスをもらいながら。

彼のほかにも、いろんな人に相談をもちかける。

 

当日になっても

 

み、みんな来てくれるかな、とか

ちゃんと座れるかな、とか

うまく場をまわさなきゃな、とか

全員とまんべんなく話するぞー、とか

その場で出会う人同士をうまく繋げられるかな、とか

今日ばかりは仮にも幹事なので飲みすぎてはいけないな、とか

飲みすぎて記憶なくしたらそれこそ最高におばかだわ、とか

飲みす(略

 

 

それなりの規模の会の企画が成人式以来だった僕としては

むしろ楽しみより緊張がまさっていた謎の状態。

 

ちなみに当日、なんのいやがらせか中間テストとバッティングしてしまいましたが

もうテストどころではない(だめじゃん)(いやしっかり結果は残した、と思います)

 

 

主催することの意義

 

そんな感じて緊張しまくり。

 

案の定

30人弱をマネージするのは結構大変で

おいおい大丈夫かおい!みたいなことや

うわーもっとこう動けばよかったーみたいな反省点も少なからずあり

謝りたい人もいるのは事実ではありますが

 

 

 

総じて、とっても素敵な夜になりました(*^^*) ほんとにみんなにありがとうを送りたいです(*^^*)

自分含め人の顔は極力ブログにのせないポリシーがありますが、破りたくてうずうず。

だけどこらえます。

 

 

なんだかんだ結局サプライズ盛りだくさんだったっていう回帰的なオチもついて。

 

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ここから少し自己陶酔的な文面になってしまいますが

 

 

僕がこっちに来て人との繋がりを形成できた大要因って、

こういうイベント事がほとんどだったんです。

特になにかのクラブには入っておらず

学部も巨大、そもそも社会として巨大なUBCにおいて

 

誰かがポストしたイベント(遊びであれパーティであれ)に乗っかることで

新しい友人をつくることができていました。

 

今回、自身がこういう会を主催する意義として、

こちらに来て6ヶ月、

そろそろ僕自身が

人と人の繋がりの場を供給できればな、というのがとっても大きかったんです。

 

功を奏して、

Nice to meet you が飛び交って

僕の友達同士が繋がりをつくる様を見たときは

じんわりくるものもありました。

 

そして9月のバースデーの主催の彼ともそこで話して、

よーやったよ、と言われたときは

なんだかとっても嬉しかったなぁ。

 

 

祝ってもらうため、というオラオラな理由というより、

純粋に、あのお祝いムードという独特に心地の良い空気を共有するなかで、新たな人と人との繋がりも形成できる、っていうのが

「自己主催型バースデー」の誘因なのだと思います。

やってみて一層それを確信。

 

 

 

外国で誕生日を迎える際は、勇気をだして、ぜひ「自己主催型バースデー」やってみて下さい。

日本での誕生日とは一味違った導入をもって(まぁ収束する点は同じかもしれませんが)

使い古された安い表現ですが、人と人との繋がりの素敵さに大いに気づかされることと思います♪

あー。やっすい。笑

 

 

このブログの主旨に反して、珍しく自己陶酔してしまいました。失礼いたしました。

そろそろ酔いをさまさなければ(来週怒涛のミッドターム)。

 

ヽ(^。^)ノ